ROBOT魂 シャア専用リック・ドム ver. A.N.I.M.E. レビューもどき。

この機体は、小説版ガンダムに登場した非常にニッチな存在です。
と言うか、あの世界線ではシャア専用ゲルググもジオングも居ないんですな…。
数多いシャア専用MSの中でも、キャスバル専用ガンダムに続いてマイナーなんではと思います。
それがまさか、普通のリックドムを差し置いて先に発売されるとは思わずびっくり。
ニッチな機体好きとしては、購入せずに居られませんでしたw
まずはパッケージ。

プレバン限定という事もあって、パッケージも特別製。
非常に迫力のある構図になっています。
左の機体は、G3ガンダムでしょうか。
こいつは9月発売なので、どう見ても小説版コンビで揃えろって事ですね分かりますん。

裏はいつもの説明文。
にしても、アニメで登場していないのにver. A.N.I.M.E.とはこれ如何に。

スタイルは、当然の如くアニメ版の設定に沿ったモノになっています。
がっしりとしており、ほぼイメージ通り。
胸にはジオン公国章、肩にはシャアのパーソナルエンブレムが印刷されていました。
カラーリングも、如何にもシャア専用と言った感じで違和感無し。

このぶっとい足が、まさにドムと言った感じですね。
足の表面積が広いので、自立性も抜群。
詳しくは後述しますが、可動の方も中々。

このボディの厚みが凄いですな。
ちなみに背中のヒートサーベルは、基部を後から装着する仕様。

背中のバーニアは、ボールジョイントでグリグリ動きます。
スラスターの殆どが内蔵式なので、背中周りがスッキリしているのがジオン後期のMSの特徴ですね。
ゲルググなんて背中のバーニアすら無いですしw

真後ろから見ると、特徴的なスカートが非常に存在感をアピールして来ます。
スカート付きと呼ばれたのは、伊達ではありません。

顔もまさにドムですね。
この顔にも色々な工夫が凝らしてあるのですが、これも後述。

カバーは取り外す事が可能で、モノアイを手動で動かせます。
モノアイの前にはクリアカバーが付いており、リアル感を演出。

可動に関しては、まず首が特殊な二重構造によって、上下左右に動きます。
首に当たる部分が無いのに動くとは、中々恐ろしいですな。
胸の部分も合わせて動くので、かなり広い可動域を誇っています。
このギミックのお陰で、あまりモノアイを動かす必要性も無くなった感が。
肩は引き出し式+二軸式+ボールジョイントの三重構造で、これまたクッソ広い可動域を実現。
二の腕と肘の手前にはロール軸があり、腕の回転も楽々。
肘は二重関節により、非常に深くまで曲がります。
手首にも可動が仕込まれており、外側に曲がる事で両手持ちをやりやすくしてありました。
接続は安心と信頼のボールジョイント。

胴体の可動は一箇所だけですが、スイングと回転をしっかりこなしてくれるので問題無し。
調整も良い感じなので、グラグラする事もありません。

股関節はシャア専用ザク同様のモノですが、こちらも調整がしっかりしてありブラブラなんて事も無し。
しかも股関節周りの構造がスッキリしているので、あの太い足を閉じる事すら可能と来たもんだ。
ガナーザクウォーリアとは一体何だったのか…。
腰回りはリアアーマー以外全て可動する為、足の動きを阻害しません。
リアアーマーも後ろに大きく張り出ている為、邪魔に感じたりはしませんでした。
太ももにはロール軸があり、足の回転をサポート。
膝は二重関節により、90度より更に深くまで曲がります。
足首もボールジョイントにより、上下左右回転自由自在。
つま先の可動もきっちり備えており、更に内蔵されたバーニア部分も前後可動と隙がありません。

で、ドムと言えばやはりこれ、ジャイアント・バズ。
ドムの代名詞とも言える武器であり、ザク・バズーカを上回る破壊力で猛威を振るいました。
ザク・バズーカですらガンダムのシールドに穴を開ける程度だったのに、こちらは半分消し飛ばした事からもその威力推して知るべし。
なお、ガンキャノンには傷一つ付かない模様。

優れた可動域のお陰で、両手持ちも問題無し。
ザクでも凄いと思いましたが、ドムでは更に進化しています。
スコープとフォアグリップは共に回転可能。
グリップも前後に可動するので、ポジションを調整し易いかと。

シャア専用ザクに付属したエフェクトを使えば、発射シーンも再現出来ます。
口径は全然違うのですが、ちゃんと合うのは嬉しいですね。

全体的に関節などの調整が渋めになっているので、頑張れば支え無しでエフェクトを保持可能。
ここもザクから大きく進歩した箇所ですな。

こういうエフェクトが使い回し可能なのは、ホントありがたいです。
商品のプレイバリューを一気に広げられますし。
更なる楽しみもあるのですが、それも後述。

そして、漢らしく背中に背負ったヒートサーベル。
昔はヒート剣とか呼ばれてましたが、ヒートサーベルで統一されたのでしょうか。

左平手と異様に相性が良いので、ポーズもバッチリ決まります。
しかし、このポーズはシャアっぽくないですなw

両手持ちも勿論OK。
装備させる際は、柄の先っぽを外して行います。
また、何故か刀身も外れるんですが、何か別のパーツを接続する予定でもあるのでしょうか?
小説版では、低収束ビーム・サーベルを装備しているとの事なので、それの再現用かも知れませんね。

オルテガハンマー…ではなく、ヒートサーベルを振りかぶって。
通常版とは違い、オルテガハンマーの手首は付属せず。
シャア専用だから仕方ないですね。

そして振り下ろし。
ACTのウルトラマンのエフェクトも使って、ホバー走行している様に見せています。

そして、最大の特徴とも言えるのがこのビーム・バズーカ。
宇宙世紀正史では、ガンダムF90に搭載されるまで登場しなかったハイパーウェポンです。
それほどの凄い兵器を何故リック・ドムなんぞが持っているかと申しますと、これには深い訳が。
実はこの武器、小説版ガンダムにおいては劣化ビーム・ライフルとも言える代物なのです。
つまり、コンパクトに出来なかったが為に大型化したビーム・ライフル。
それが、このビーム・バズーカの正体でした。
しかもデザインはジャイアント・バズと同様という悲しさもあり、半ばスルー安定と言った扱いの兵器に。
しかし後年、新規にデザインが作り起こされ、設定も試作型ビーム・バズーカに生まれ変わったのです。
残念ながら、正史(?)で使用したのはかの「ソロモンの悪夢」だそうですが。

モノとしてはかなりの大型砲であり、これを起動させる為にリック・ドム本体のジェネレーターも強化されているとの事。
まあ、それでも制式採用されなかったのは、恐らくゲルググが優秀だったのでしょうね。
こんだけでかいと取り回しも悪くなりますし、使いこなせるパイロットも限られて来ます。
故に、試作で終わってしまったと思われ。

当然両手持ちも問題なし。
むしろ両手持ちしないと様になりません。
ただ、フォアグリップは無いので支える形になりますが。

エフェクトを使用して、ビーム・バズーカ発射。
実際はこんな威力出ないでしょうが、やはり大型砲は派手にやった方が良いと思います。
多分。

別角度から。
にしてもこのエフェクト、ホント色々なモノと絡めて使えるので便利です。

また、全てのバーニアに接続用のジョイント穴があるので、ザクなどに付属したバーニアエフェクトを使用可能。


こんな感じにどのバーニアにも付けられるので、遊びの幅が広がります。
ただ、数が絶対的に足りないので、ザクを多々買いするか、背中のみに絞るかが良いかも?
多々買え…多々買え…。

更に、持ち手が左右付いて来るので同時装備も出来ちゃいます。
何か最終決戦仕様みたいな感じで良いですな。

ジャイアント・バズで攻撃。
今回は片手保持なので、スタンドで支えています。
支えるのは俺のスタンドだッ!

そしてフルファイア(全弾発射)。
全弾発射は漢のロマン。
リック・ドム本体に凄まじい負担がかかりそうですが、気にしてはいけません。

最後は敵を撃破して決め。
さて、ここからはザクを絡めたお遊びコーナー。
実はほぼ全ての武器が、ザクとドムで共有出来たりします。

かの名作漫画「MS戦記」であった様に、ドムにザク・マシンガンを装備する事も問題無く可能でした。
ドムとザクが揃ったら、一度やってみようと常々思っていたのですが、出来て満足。

両手持ちも難なくこなします。
むしろバズーカより持たせ易かった位ですな。

ザク・マシンガンで掃射。
エフェクトって本当に便利ですね。

「MS戦記」で、弾切れのマシンガンを手に彷徨うブラウンのドムのイメージで。
あのラストへ至るまでのシーンは、今でも良く覚えています。
これがノーマルのドムだったら、もっと再現度が高かったのですが。

で、逆もまた然り。
ザクにジャイアント・バズを装備する事も普通にOK。
実際にジョニー・ライデンのザクはジャイアント・バズがデフォルト装備でしたし、似合わないはずがありませんね。

ビーム・バズーカも当然ながら問題無し。
ちょいと大きさに負けてる印象がありますが、武器の貸し借りは(ほぼ)オールオッケーと言っていいかと。
この融通の利く規格の統一は、歓迎すべき事でしょう。

ビーム・バズーカを両手持ち。
でかいので、両手持ちした方がカッコイイですね。
ちなみにドムにザク・バズーカを装備する事も出来ますが、かなりショボい外見になったので撮影してなかったり。
ヒート・ホークは、残念ながらドム側の持ち手がスカスカでイマイチ保持出来ず。

最後は、両方を装備して。
ヒートサーベルも、少しキツいかなと感じる程度で大きな問題は出ず。
以上、色々弄って来たROBOT魂 「シャア専用リック・ドム ver. A.N.I.M.E. 」
何ともケチの付けようの無い素晴らしい出来で、正直感動しました。
可動は最高、関節などの調整も最適で、文句無しに良品かと。
武器の貸し借りも可能なので、他の機体との連携も楽しめて一石二鳥。
こうなると、グフも欲しくなって来ますね。
クウガといい、これといい、最近のプレバン限定は当たり続きでありがたい所です。
(`・ω・´)
欠点…らしきモノは全く見当たらないのですが、一つだけ。
このROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.シリーズって、隙間の無い普通の握り手は付属させない方針なんでしょうか?
普通のロボ魂には当たり前の様に付属しているので、少し違和感を覚えました。
まあ、モビルファイターでもない限りは、あんまり使わないと思いますが。
(´ε`;)ウーン…
まあ、ホント気になる事はその程度なので、チャンスがあれば狙ってみても良いアイテムかと。
自分はかなり気に入って、あれこれ遊んでます。

最後は恒例(?)の後ろ振り向き姿で。
頭が動くので、よりそれらしく見えますな。
次回の木曜日は、多分ネトゲ系更新。
( ´ー`)フゥー...
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