宇宙刑事ギャバン THE MOVIEを見てきた。
早速見て来ました。
以前のゴーカイVSギャバンが良かったので、今作も期待していました。
ただ、監督には非常に不安が残りましたが。
なんせ、春映画の戦犯の1人ですし。
今回も早めだったので、入場者プレゼントは貰えました。
しかし、レーザーブレードストラップと言いつつ実はボールチェーンだったのはがっかり。
携帯に付けたかったんですけどねぇ。
ストラップと言ったら、普通携帯用を想像するでしょうに。
微妙に気落ちした私を、更にうんざりさせたのがパンフの売り切れ。
早すぎるだろ常識的に考えて。
なんだかなぁ。
(´・ω・`)
色々萎えつつも、映画館に入場。
しかし、ここでも嫌な事が。
と言うのも、いつも見ているスクリーンより妙に狭いスクリーンでの上映だった事。
おまけに、一番見やすい真ん中に通路があるという欠陥構造とかもうね。
幾らなんでもこの構造は無いだろうと言いたい。
作った人間は、何かおかしいとは感じなかったのでしょうか。
まさに厄日とも言える不運の連続に、マジでめげそうになりました。
ちなみに客も、私以外は2人のみ。
流石にこれは少なすぎと驚きましたね。
まぁ、貸切みたいなもんだと開き直って鑑賞します。
で、全体を見た感想としては…
夏映画と同様、良い所と悪い所が半々と言った感じでした。
良かったと思うのは、やはりWギャバンの同時蒸着。
BGMの妙も相まって、相当格好良かったです。
そして、マクー円盤VS電子星獣ドルも非常に燃えました。
BGMが残念でしたが、それでも迫力満点のバトルだったと思います。
そこそこ長い映画の時間の中でも、ほぼ唯一の新ギャバン無双シーンなので余計に輝いて見えました。
頑張ってるのはドルだけどな!
更に、新ギャバンの撃も生身でのアクションとか演技がかなり良かったですね。
勿論、初代ギャバンである一条寺烈も貫禄の素晴らしいアクションを魅せてくれました。
兎に角、烈の安定感が半端無かったですw
魔空空間の演出も、まさしくカオスでニヤリとしました。
それにゴーカイVSの事もさらりと触れられていて、陸続きの世界だと分かる事もナイス。
旧作で出演した大山小次郎が設立した研究所の登場も、分かる人はニヤリとした事でしょう。
ま、木っ端微塵になるんですけどね。
他にも、お歳を召したとは言えコム長官も登場してくれたのは嬉しかったかなと。
(゜д゜)(。_。)(゜д゜)(。_。) ウンウン
しかしながら、残念な所もかなり目に付きました。
まず、BGMが所々でしか機能していなかった事。
ドルの活躍の際にドルのテーマがかからなかったり、レーザーブレードのシーンでもかからなかったりとあまりにもツボを外しすぎています。
オリジナルのBGMに至っては、全く記憶に残らないレベルだったから困る。
これはもう少し何とかならなかったのかと。
そして、シナリオも自分が期待していたモノとは全く違っていて唖然。
ネタバレを完全に切っていて、予告位しか見ていなかった私。
従って、こんなストーリーを想像していました。
まず、未熟さ故にマクーの手先に敗北を喫する撃。
そこに初代ギャバンが現れ、撃と共に過ごし修行を付けます。
勿論、ここで濃厚で男臭いドラマありきですが。
そして、新必殺技であるギャバンハイパーダイナミックを会得。
満を持して、Wギャバンが敵に逆襲を仕掛ける。
そこで絶体絶命のピンチに陥るものの、シャリバンとシャイダーの乱入で事なきを得ます。
で、最後はブライトンVS新ギャバンで決着。
ギャバンは因縁の敵であろうザン・バルドと戦う事に。
最後は、正式に二代目ギャバンと認められて完。
こんな感じのを想像し、期待していました。
が。
しかし、実際のストーリーは正直退屈な三角関係の恋愛ドラマ未満の展開が続いてうんざり。
まず最初のレースシーンはマジでいらなかったです。
そこからいきなり宇宙開発に話が飛ぶのも意味不明。
何故レーサーだったのに、いきなり宇宙に行く事になってるのでしょう?
私でも?だったのですから、子供が見たら更に訳が分からなかったでしょうね。
で、敵ボスの正体がバレバレなのもどうなのかと。
ネタバレ切ってても、最初に衣月をセクハラしたデブが殺されたシーンであっさり分かってしまったのですが。
(;´∀`)
なんでしょうね?この微妙な感じは。
衣月を指定した言葉を吐いた時点で、もう該当者が遠矢しかいないじゃないですか。
この点がまず一番残念だなぁと思った所。
で、その遠矢が裏切った理由も尺不足と演出ミスに足を引っ張られて残念な事に。
いらないシーン入れないで、もっと遠矢がダークサイドに堕ちるシーンを増やすべきでした。
他の幹部達との出会いシーンも無しなので、何故あんなに慕われてるのかが分かりませんし。
それこそ衣月の出番を削っても良かったかと。
回想シーンもしつこくて、正直イライラしました。
と言うか、飼い猫を実験に使おうとしたシーンだけでは不十分でしょう。
もっと闇のささやきに抗うシーンとかも入れた方が、より深く人物描写が出来たと思うのですが。
そういうシーンがないせいで、ただドン・ホラーに騙されて親友裏切ったクズというイメージだけが大きいのですよね。
恋愛ネタを入れるなら、もっと徹底的にやれと言いたい。
中途半端だから、違和感ばかりが残るのです。
ぶっちゃけ、衣月と遠矢自体ばっさり切ってしまっても問題ないと思いました。
その分、撃とシェリーと烈の絆をしっかり描けば良いんですし。
失った友と待つ女。
友の敵を討ち、女が待つ地球を守るために宇宙刑事になった男。
そんな感じの話で良かったのではないでしょうか。
そして、撃の変身後のバトルがイマイチなのもがっかりの対象です。
最初は人質取られて初代に助けられ、最後でも終始ブライトンに斬られまくりでした。
何というか、スカッとする活躍がない。
そのせいで、新ギャバンが強く感じないのですよ。
公式サイトにあった「苦心の末編み出した」はずのギャバンハイパーダイナミックも、そういうシーンが無いまま唐突に繰り出されて唖然でしたし。
十文字に敵を切り裂くシーンが良かっただけに、非常に残念。
単独での蒸着シーンもありませんでしたしね。
おまけに戦隊や仮面ライダーで良くある、強ダメージを受けて変身解除までやってしまいました。
かっての宇宙刑事のスーツは、どんなダメージを受けても勝手に解除される事は無かったのに。
ザン・バルドの攻撃如きが、ドン・ホラーや魔王サイコ・更には大帝王クビライの攻撃力を凌ぐとは思えませんし。
これは本当にがっかりしました。
(´;ω;`)
トドメに、ゲスト出演のシャリバンとシャイダーも酷い。
初登場時の態度も妙に悪くて、良い印象がありませんでしたね。
で、次に登場した時のやる気のない掛け声やポーズもどうなのかと。
とても特撮で慣らした方とは思えない演技でした。
特にシャリバン。
その戦いも、少し斬り合った後あっさり必殺技でケリ付いてしまいましたし。
両雄も勿体無かったですが、サクッと消えた敵幹部も勿体無かったです。
かなり個性的なキャラだっただけに、あれだけで退場はどうなのかと。
この程度の出番なら、2人共完全にシークレットにして貰った方が面白かったのではないかと。
それと変身前も出さず、スーツだけでの登場でも良かったと思うのですが。
それこそギャバンにシャリバンが登場した時みたいに。
どうせロクに思い入れもない二代目ばかりですしね。
初代ギャバンでさえ、少し戦って必殺技でお終いってのはちょっと酷い。
まさか最初の奇襲以外、レーザーZビームを撃たないとは思いませんでした。
しかも新ギャバンの方も撃たないから、尚更がっかり。
何というか、全然分かってないです。
(´・ω:;.:...
それと、ドン・ホラーって2作品引っ張るレベルの敵でしたか?
マクーにせよ、こんなしつこく残党が残る様な凄い組織ではなかった気が。
どっちかと言えば、後のマドーやフーマの方が規模としては大きかったと思います。
特にフーマは全宇宙を巻き込んだ戦乱を引き起こしましたし。
ボス的には、ドン・ホラーより魔王サイコの方が怨念残ってそうです。
死霊界から来たと言う幹部もいましたしね。
従って、この際きっぱりと新組織を出した方が、後腐れも無くて良かったのはと。
残党出すにしても、そこの雇われ幹部とかで良かったでしょうし。
その点、ゴーカイVSは上手く作っていたと思いますね。
新規収録の主題歌にしても、劇中で少しかかるだけなのはどうなんでしょう。
OPに新、EDに旧を持ってくるのがベストだと思うのですが。
もっと欲を言えば、EDは旧作の「星空のメッセージ」が良かった。
折角新録したのに、勿体無いです。
(´ε`;)ウーン…
兎に角脚本と演出がまずい上に、尺が足りなさすぎる事が大きいです。
映画が80分しかない事を、理解せずに作ったと言われても仕方ないレベルでした。
やはり金田監督ではダメだった様で。
大体、この人の撮る映画のヒーローは何故立ちポーズが格好良くないのでしょう。
春映画でもそうでしたが、ギャバンでも所在無げにぼーっと立ち尽くすギャバンが非常に格好悪かったです。
つかただ立つだけでも、絵になるのがヒーローではないでしょうか。
そこが全く分かってないから困る。
こんな映画しか作れないなら、もう監督やらないで欲しいかなと。
役者が頑張っていただけに、心底残念です。
次はライダーの冬映画ですね。
こっちもまた昔のヒーローがモデルのキャラが出る様で、夏映画の二の舞を危惧してしまいます。
願わくは、名作になってくれる事を祈って止みません。
( ´ー`)フゥー...
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